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濃姫擁護しか頭にないHaruhiが運営しております / Haruhiの脳内のおよそ98%は濃姫でできております / 生駒派はReturn to the back.



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「奥方様!」 寝間着姿のままのなつが、この騒動に駆け付けた 「奥方様ッ!」 ぼんやりとしている帰蝶の両腕を掴み、激しく揺する 「しっかりなさってください、奥方様ッ!」 「          なつ・・・・・・・・・」 「早く、若の後をッ!」 「                 」 追い駆けなきゃ 追い駆けて、止めなきゃ そんな想いが脚を空回りさせ、上手く立ち上がることができなかった 「奥方様ッ!」 なつが支え、立たせる 行かないで、吉法師様 同じ言葉がぐるぐると、帰蝶の胸で駆け回った 引退し、家督を義龍に譲った道三は、一旦鷺山の城に蟄居したものの、何を想ったか突然鶴山に布陣し、義龍と争う構えを見せた 帰蝶が心配していた最悪の結果になったのだ 表座敷では道三に味方するか、それとも傍観しているかで意見が分かれた 「道三様は織田の後ろ盾でもあるお方。その方に味方しないとあれば、今後斎藤からの援軍は見込めません。北に岩倉、東に今川が控えているんですよ?」 「しかし、道三様に味方して、こちらまで崩れてしまっては元も子もない。共倒れする気か?」 道三に味方する意見に賛成なのは、池田恒興、土田時親、弥三郎利親兄弟、村井貞勝の四人 対して、傍観を決め込むことに賛成なのは河尻秀隆、丹羽長秀、滝川一益 そして、森可成 意見は真っ二つに分かれた 「ですが、見放すというのも如何なものでしょう?相手は奥方様のご実家。我らはその奥方様の恩恵を少なくとも受けているとは想いませんか」 恒興の言葉に、一益が反応した そして、恒興ではなく信長に訴える 「殿、これが奥方様のご実家の争いならば、我々も言うことはございません。ですが殿が出張られるのであれば、何れは織田と斎藤の争いに発展しかねない事態でございます。そうなれば、奥方様は斎藤の間者とも成り得るやも知れません。なれば、今の間に奥方様にはご実家に帰っていただいては如何でしょう」 一益の言葉に、信長の顔が怒りで赤くなる 「そうですね。万が一の事を考えても、傷が広がらない内に」 長秀もそれに賛同する だが、怒鳴りそうになる信長を差し置いて、弥三郎が怒号を上げた 「清洲を落とせたのは、これまでの奥方様の軍略あってのことじゃないですか!」 「          弥三郎・・・」 誰より信長が一番驚く 「奥方様はこれまで、織田家のために知恵を働かせてくれたのに、実家が争ってるから帰れ?争ってるのは、その実家でしょ?!どこに帰れってゆーんですか!あんたら、鬼ですかッ?!」 「弥三郎・・・」 正面から怒鳴られ、しかも正論であるため一益も長秀も反論できず黙り込む 「弟を庇うつもりはありませんが、例え寡兵であっても戦に負けないとも言い切れません。万が一道三様が勝利なさった場合、織田はその報復を受けないと保証できますでしょうか」 時親の言葉に、可成が応える 「では、その逆は如何でしょう。見立て通り敗北した場合、斎藤義龍様の報復は、どうですか」 「あなたも、奥方様に帰れと仰るのですか?」 「そうは言っておりません。私が訊ねているのは、織田は道三様か新九郎様か、どちらかを選ばねばならないと言うことです。万が一、あなた方織田が奥方様を追い出したとなれば、私は奥方様のお供をさせていただきます」 「森殿・・・ッ」 可成の発言に、誰もが目を剥く 「そして、新天地で新たな軍団を形成し、あなた方を飲み込ませていただきます。勿論、これは脅しではなく、奥方様なら成し得ることだと想定してのことです。道三様にも幾許かの味方はいらっしゃいます。それらを併呑し、新しい脅威としてあなた方の前に立ち塞がります。それでもよろしいのでしょうか」 「                 」 時親だけではなく、可成が賛成した『傍観派』側の他の三人も黙り込む 「殿。奥方様をどうのと言うのは、今話し合うべき事項でしょうか」 「          いいや」 それまで黙っていた信長が、ゆっくりと口を開いた 「確かに弥三郎の言うとおりだ。帰る場所のない帰蝶に帰れとは暴戻の極み。俺は帰蝶を何処にもやらねぇ。今までもこれからも、斎藤帰蝶は俺の女房だ。文句のあるヤツは出て行け」 「殿・・・・・・・ッ」 嫌な空気が流れ始める それに逆らうかのように、偶然可成の隣に座った長秀が呟くように言った 「私は兎も角、まさか森殿もこちらに回るとは、想っておりませんでした」 「奥方様ならきっと、反対なさると想ったからです」 「お前は、帰蝶を代弁するつもりか」 信長の質問に、可成は体を動かし、正面から見据える形できっぱり返事した 「はい、そのつもりです」 「打算か?それとも、怖気付いたか?」 「打算、怖気、どちらも否ッ。奥方様は聡明なお方です。どちらに付けば美味い想いができるか、よりも、どちらに歯向かわなければ無事で居られるかを考えられるお方です。殿が誰よりもご存知のはず。わたくしが織田でご厄介になった頃より、奥方様は道三様に味方することに異を唱えておられました。それは偏に、織田の未来のためッ、殿の、御身のため」 「わかっている。だがな、道三は帰蝶の親父殿だ。父親だ」 「情に流されれば足元を掬われ、脆く崩れてしまうもの。なればこそ、奥方様は涙を飲んで新九郎様にお味方せよと仰ったのではございませんか」 「わかってるッ!それでも、救わなきゃならねぇ命だってあるんだッ!」 「殿          」 「俺は舅殿に味方するッ!反対するヤツは、着いて来なくて良いッ!」 「殿ッ!」 秀隆、長秀、一益が信長の決定を阻止しようとした、その時、表座敷になつを伴った帰蝶が現れた 「          帰蝶・・・」 「奥方様・・・」 立ち上がり掛けた秀隆ら三人は、ばつが悪そうに膝を落とす 「勝三郎、平三郎、弥三郎、吉兵衛、ありがとう。そして、吉法師様、ありがとうございます、父の味方をしてくださって」 「帰蝶・・・」 「三左」 「はっ」 「よく、反対してくれました。礼を言います」 「もったいないお言葉」 帰蝶と可成の遣り取りに、その場がざわめいた そうだろう 実の親の味方をするなと、公言したのと同じなのだから そんな帰蝶を『帰せ』と言った秀隆らは、尚更である 「帰蝶、お前」 「吉法師様。父に味方したとて、織田は得る物など何もございません。どうか父のことは、捨て置きください」 「帰蝶ッ!」 「ここまで来たんですッ!」 信長に対抗して、帰蝶も声を張り上げた 「折角、ここまで来たんじゃないですか。みんなの悲願だったじゃないですか。いつか、尾張の国主になって、尾張を豊かな国にして、それを足懸かりにこの国中の民が豊かに、幸せに暮らせる日が来るのを、ずっと願ってらっしゃったじゃないですか。その夢を、こんなことで駄目になさらないでくださいッ」 「駄目になんかなるもんかッ。帰蝶、良く考えろ。お前の父親だぞ?助けるなとは、どう言うことだッ?!」 「父に味方する者は少なく、兄に味方する者が多いからです、吉法師様ッ!父は寡兵で戦を仕掛けようとしております。勝てる見込みなど、万が一にもありませんッ!兄は、斎藤義龍はみんなが考えているほど、愚かでも盆暗でもないッ!あの人は          。兄は、誰よりも思慮深い方です・・・。私みたいな変わり者を、唯一理解してくださった方です・・・」 「帰蝶・・・。俺だって、お前を理解している」 「斎藤のじゃじゃ馬と、誰もが鼻を摘まんでいた私を、ただ一人、理解してくださった方です。吉法師様、今からでも遅くはありません。どうか、どうか兄に」 「帰蝶!」 「父に味方したとて、共倒れするに決まってます!」 「決め付けるな!」 「父が死んでも美濃は変わらず回ります!だけど、あなたが巻き込まれてしまっては、尾張が混乱するだけですッ!」 その瞬間、信長は帰蝶の頬を想い切り引っ叩いた 反動で、帰蝶の体が打たれた方に傾く 誰もが息を飲んだ なつも体が凍り付き動けなくなる 「帰蝶・・・。お前の父親だぞ?父親の死をお前は望むのか?」 「吉法師様・・・」 打たれた頬を押えながら、帰蝶は信長に向いた 「この世でたった一人の父親だろうが!死んでも構わないような言い方をするなッ!」 「                 」 もしかしたら、もう少しで理解し合えたかも知れない なのに、それを待たずして父は病に斃れた 「私はお前を理解(わか)っている」 そう意味を込めた『蝉丸』を残して だから尚更、妻の『父親』である道三を助けたかった           早く尾張国主になって、舅殿の助けになりたい その想いが今、潰えようとしている どうしても止めたかった 「出るぞ!斎藤道三、救出に向かう!」 「吉法師様!やめて!行かないでッ!兄様に逆らわないでッ!」 「退けッ!」 自分にしがみ付く帰蝶を、信長は想い切り払った 「あッ・・・!」           また あの時と同じだ・・・ 初めての子がお腹に居た時の信長と、同じ          父を失い、喪失感に我を忘れた夫がそこに居た 帰蝶の躰が床に叩き付けられる その瞬間、寸でのところで可成が帰蝶を抱き止めた 「奥方様」 「三左・・・」 可成のお陰で、帰蝶は再び叩き付けられるのを免れた そんな帰蝶を立ち直させながら、可成は言った 「殿の決意は固い。もう、誰も止められないのですよ」 「でも          」 「若には敵わないかも知れません。ならばせめて、一矢報いたい。殿はそう、考えてらっしゃるのではないでしょうか」 「                 」 表座敷を出て、戦の準備をする信長を帰蝶は追い駆けた 「吉法師様」 「黙れ。もう何も言うな」 信長は自室で義銀の加わった小姓らに、鎧を着けさせている 「吉法師様・・・ッ!その鎧は、今まで一度も着けたことが・・・・・・・ッ」 「仕方ないだろう?使い慣れた鎧は今、修繕に出してる最中だ、まだ返ってない」 「では、修繕から戻るまで          」 「そんな悠長な事を言ってられる場合かッ?!お前の親父は今、鶴山に布陣してるんだぞッ?!いつ義龍が動くかわからん状態で、鎧が戻るのを待てってかッ?!」 「吉法師様・・・・・ッ」 「帰蝶!」 小姓の手を解き、信長は帰蝶の両肩を掴んだ その表情は、いつも見る穏やかなものに戻っていた 「何も心配するな。必ず、お前の親父を助けてみせる」 「吉法師様・・・・・・・・・」 こんな状態になっても、まだ父を庇ってくれる夫の優しさが、嬉しかった 瞳が涙で潤み、目の前の信長が滲んで見える 「留守は、頼んだな?」 「          はい・・・」 「行って来る」 「吉法師様・・・・・・・」           行かないで・・・・・・・・・・・・・・ そう言いそうな顔をする帰蝶に、信長は小姓らの面前で塞ぐための口付けをする 当然、周囲の小姓らは慌てて顔を背けたり目を反らしたり、あるいは目蓋を閉じた 口唇を離し、名残惜しむように抱き締め、それから、そっと手放す 信長の鼻腔に、帰蝶の良い香りが漂った それを味わうかのように囁く 「後は任せた」 「                 」 行ってらっしゃいませ いつもそう告げた言葉が出て来ない 「織田軍、出発!」 長谷川秀一の掛け声に、信長率いる軍団が清洲を出発した 夫を引き止められなかった自分の無力さに腹が立つ これは道三の私闘であり、余りにも急な挙兵でもあるため他から援軍を集めている暇がなかった 清洲の留守居は貞勝が任命され、それ以外の男は全員信長に引き連れられてしまった もしもこんな時に末森までもが挙兵をしてしまったら、清洲は一溜まりもないだろう 夜明けにはまだ遠い それでも、帰蝶は動かざるを得なかった 「末森に?」 帰蝶の言葉になつは耳を疑う 「吉法師様が出発したのは、隠しても何れは知られてしまう。それなら、こちらから清洲の守備をお願いするしかないじゃないですか」 「ですが、もしもそれで末森が清洲奪取に乗ってしまったら、如何なさいますか」 「その時は、私を」 「奥方様!」 聞いていた貞勝が、顔を真っ青にして叫んだ 「それだけは断固反対です!奥方様を人身御供にはできません!」 「他に方法があるの?!吉法師様が無事に戻られるまで、ここを守らなきゃならないの!もしも末森だけではなく岩倉までが動き出せば、誰がそれを阻止できるの!戦える部隊は全て、吉法師様と一緒に美濃に向ったのよ?!吉兵衛、あなたは戦のできる兵隊を持ってるの?!」 「それは・・・・・・・・・」 奉行職を専らとする貞勝には、この頃まだ戦のできる軍団は持っていなかった もしも敵が攻め込んで来たとしても、応戦などはできない 「先手必勝、末森に援軍を請えば、勘十郎様は手出しなどできない。これは、それを封じるための策です」 「奥方様・・・・・・・・・・」 「戦をするのは、夫の仕事。夫の留守を守るのは、妻の役目。そうでしょ?なつ、吉兵衛」 「しかし          」 「他に方法はないの。私一人で清洲を守れるのなら、安い方だわ」 「                 」 なつは、言えなかった 帰蝶は信勝が自分を欲しがっているのは、将来、兄に代わって尾張を統べる支配権を欲しているからだと想い込んでいる だが実際は、兄嫁を『女として見ている』ことを、なつは信長に聞かされて知っていた それを話せば、この奥方様は考え直してくれるだろうか           いいや 知れば尚更、信勝の胸に飛び込んで行くだろう 躰を開いて信勝を男として迎え入れるだろう 夫を守るため 清洲を守るため そのためなら、どんな手段も厭わない そんな人なのだから・・・・・・・・・ 「          わかりました」 「なつ」 不承ながらも応えるなつに、帰蝶は目を輝かせる 反対に貞勝は顔色を曇らせた 「おなつ様・・・ッ」 「奥方様の決心が固い以上、どれだけ反対しても考えは変わりません、よね?」 「勿論」 「おなつ様、奥方様!」 「この勢いでは、奥方様が自ら末森に出向いてしまう。それこそ、最悪の結果じゃないですか?それなら、書簡で済ませられる間に済ませておく方が利口と言うもの。奥方様が勘十郎様の手に落ちたら、若がどんな想いをされるか。きっと」           気が狂ってしまうかも知れない・・・・・・・・ なつは、そんな言葉を胸に浮かばせた それほど、二人は深く愛し合っている 誰よりも側で見ているのだから 「守山と那古野にも、応援を頼みましょう。若ったら、急いで行かれてしまいましたもの、周りの味方に声を掛ける暇もなくて」 「そうね、守山と那古野にもお願いしましょう」 良いことを言う、と、帰蝶は頬を綻ばせる だが、なつはそれでも楽観視はできなかった 勿論帰蝶自身、第一に夫の無事を願っている 今は後顧の憂いを取り除くことが先決で、後は信長が安心して帰れる態勢を立てれば問題はないと想っていた 夫が兄とぶつからない限り 静かに夜明けはやって来た 暗闇での行軍は足元をふらつかせる 想うように進めずまごついている間に、日が昇り目の前を明るくしてくれた 「陣を敷くぞ」 木曽川を越えた美濃の羽島に大良と言う沼地がある 信長はそこに陣を構えた ここからなら稲葉山城と鷺山城の両方を見ることができ、尚且つ背側面が尾張領であるため万が一の退却にも有効に使える 目の前の沼に蓮の花が咲いていた 「もうそんな時季か」 信長はぽつりと口の中で呟く 帰蝶が嫁いで八年が過ぎていることに気付いた 美濃から帰蝶が嫁に来たのがこの四月 想えばあの頃父は身内である犬山織田と、今川の両方を相手に戦っていた 随分と器用な父親だったんだなと、想い返す そんな中で嫁に入った帰蝶も、その胆の据わり方は今更ながら驚かされる いつどこで清洲織田に襲われるかわからない状況だったのだから 帰蝶の父、道三と初めて謁見したのもこの四月だった そう考えれば、春はいつも妻と何かしらの出来事が起きているような気になって来た 『春』は特別なのだろうか そこへ、陣構えの堀を掘っていた雑兵達がにわかに騒ぎ始めた 「どうした」 耳の後ろから秀隆の声がする 「古い銅銭が出て来ました」 「え?」 この珍事に、信長はふと笑った 信長は知らなかった 大良で陣構えをしている頃には、既に道三が敗死していたことを          「織田軍、大良にて着陣!」 「来たか」 父の首実検をしていた義龍の許に、信長襲来の報告が入る 「清四郎」 「はい」 義龍は側に居た利三を呼んだ 「上総介の顔、覚えているか」 「          はい。いっときたりとて忘れたことはございません」 憎い男を 小牧の馬場で偶然見掛けた信長を、利三は想い浮かべた 「出迎えてやれ。そうだな、鉄砲隊を連れて行け」 そう言いながら、手元にあった鉄砲を自ら利三に手渡す 「扱えるか」 静かに問う 「はい」 利三は自分でも驚くほど、冷静な気持ちでそれを受け取った 義龍からの銃を片手に騎乗し、部隊を率いて本陣を出る どうしてだか、こんな時にも利三の心は穏やかだった 信長の、その先に居る帰蝶を想うからだろうか 本陣はまだ完成していない だが、先に偵察に行った弥三郎が慌てて戻って来た 「どうした」 「殿!長良川での決戦は、既に決着が着いておりました!」 「何?!」 「斎藤道三様、長良にて敗死!繰り返します!斎藤道三様、長良にて敗死!」 一瞬にして座が凍り付く 帰蝶が予想した最悪の結果が、目の前に転がり込んだのだ 「          やはり、奥方様の注進を守っていれば・・・」 長秀はつい、そう呟いてしまった 「今更後悔したって始まんねーだろ!」 「殿。それならば、稲葉山城に攻め入りますか」 と、可成が進言した 「他の状況は。帰蝶は、土田も道三に味方していると言っていたが?」 「それが、明智の城は義龍方長井が取り囲み、現在応戦中。土田も同じく長井軍ら美濃衆に囲まれ、動けない状態にあるようです」 続けて弥三郎が報告する 「敵勢力を分散させたのか。義龍と言う男は          」 その先が言えない 帰蝶が確言したことが、そのまま現実になっているのだから 引けば義龍に背後を突かれる 進めば義龍の居ない稲葉山城が待っている 考えるまでもない 「このまま前進する」 「                 ッ」 信長の決断にざわめきが起きた 「目標は稲葉山城!義龍の首ッ!」 「お          ッ!」           すまない、帰蝶 馬を走らせ、信長は心の中で呟いた お前の父を、守れなかった          手綱を掴み直した瞬間、嫌な違和感が肩から生まれた 着け慣れていない鎧の所為だろうか だが今は、そんなことに構っていられる時ではない 信長はただ真っ直ぐ、稲葉山を目指して前進した 日の沈む夜、城を暗くはできない いつ夜襲を受けるかわからないからだ 居住区である局処は兎も角、城主の居る本丸を暗くしておくことは命取りに繋がった そのため、明け方近くまで行灯の火を絶えさせることはできず、それには大量の油が必要だった どの大名家もそうであるように、誼を通わせる店と言うものがある 斎藤家で言えばお能の実家、『岐阜屋』がそうであるように、特に油屋はどこの商人よりも大名家に近い存在であった 米よりも油の消費の方が多いからだ 帰蝶の祖父が還俗して油商人に着目したのは、何れ大名家に突き当たると考えたからだろうか 油は高価なもので、料亭などの食堂は兎も角、一般家庭には先ず回らない 城を持っている大名家か、あるいは豪族、一般でも土豪までが限界だった その油をふんだんに使っている本丸に移動し、貞勝は信勝宛の書状を書き認めた 帰蝶が書けば女文字になる それでは正式な要請書にはならない 帰蝶の代筆で貞勝が信勝に手紙を書くことになり、帰蝶、なつはその側で見守っていた 普段から手紙の類は書き慣れているのか、貞勝は想うより早く書き上げ、城に残っていた下人に使いの代わりをさせる 身内に送る手紙だから、特に格式めいたことは必要としないのが幸いした 他の家なら無礼に当たり、どんな咎を受けるかわかったものではないのだから 「後は祈るしかないですね」 漸くほっとできたのか、なつは息を吐くような口調で言った 「そうね・・・」 先ずは信勝宛に、その後守山、那古野へと続けて手紙を送り届ける 気が付けば外で鴉の声がしていた 「夜が明けてしまいましたね」 障子を開け、冷たくも清廉な空気を部屋に入れる なんだか新鮮な気分になれた 空を見上げ、なつが呟く 「          嫌な雲」 「                 ?」 後を追うように、帰蝶も縁側に出て空を見上げた 薄暗い雲が空を覆っている 「雨、かしら・・・」 「若に影響しないと良いのですが」 「そうね」 胸に湧き上がる不安に、帰蝶は言い知れぬ想いを浮かばせた どうか、どうかご無事でと、夫の身の上をただひたすらに祈る その帰蝶の耳に、正しく『寝耳に水』の報告が入った 「奥方様!おなつ様!」 局処に残っていた菊子と恵那が、二人の居る表座敷に駆け込んで来る 「どうしたの、二人とも。そんなに慌てて」 「い、今、油屋の甚目屋さんが来て・・・!」 「甚目屋が、どうかしたの?」 なつが二人の側に駆け寄った 「きっ、清洲の町が襲撃を受けています!」 「何ですって?!」 帰蝶も顔色を変えて駆け寄った 「相手はッ!まさか・・・・・・・・・」 末森か? そう想った 「岩倉織田が、清洲の町に火を付けて回っているそうです!」 「                 」 帰蝶の全身から力が抜けた 腰が砕けたようにへたり込む 「奥方様ッ!しっかりなさってッ!」 咄嗟になつが支えた 「          い・・・、          今、吉法師様が戻られたら、・・・斎藤と岩倉の挟み撃ちに・・・・・・・・・・・・」 「奥方様ッ!」 「駄目・・・・・・・・・・・。吉法師様ッ!」 帰蝶はなつを押し退け、局処に走った 「奥方様ッ!」 なつは慌てて帰蝶の後を追う 「お止めください、奥方様ッ!」 なつには、帰蝶がしようとしていることが手に取るようにわかった 自ら刀を持つつもりだ、と 「奥方様ッ!奥方様ッ!」 脚の速い帰蝶には、到底追い付けない それでもなつは走った なつにとっても帰蝶は、もう、大事な人だったから・・・・・・・・・・ 失いたくない人だったから 「お止めくださいッ!」 消えゆく帰蝶の背中に、なつは想い切り声を張り上げた 最初の夫は、恒興が生まれる前に戦死した 二番目の夫は、病で亡くなった 大事な人との別れは何度経験しても、つらいことに変わりはない もう二度と、大事なものを失くしたくない その一心で、なつは帰蝶を追い駆けた 女ながら、部屋の床の間に飾ってある刀 兄が嫁入り前に授けてくれた兼定を掴む 同時に、邪魔な打掛を脱ぎ捨て、小袖の邪魔な袖を引き千切る 悠長に野袴に履き替えている余裕はない 帰蝶はそのまま表に飛び出した 「奥方様!」 追い着いたなつは、帰蝶の背中にしがみ付く 「離して、なつ!」 帰蝶はなつを振り解こうと、必死に身を捻らせた だが、なつはそれ以上の力で帰蝶にしがみ付いて離れない 「お止めください、奥方様!あなたが出て、なんになります!」 「清洲を守らなきゃならないの!吉法師様が命を削って手に入れた町なの!守らなきゃならないの!離して!お願い、離してッ!」 「離しません!町は燃えても、また復興できます!だけど、あなたに万が一のことがあれば、誰が悲しむと言うのですかッ!若に、また、あの時の悲しみを味あわせたいのですかッ?!」 「          なつ・・・・・・・・・」 「大殿が亡くなられた時の若のあの落胆振り、奥方様だって忘れたことはないはずです。そのため、何が犠牲になりましたかッ!あなた方は、大事なものを失っているのではないのですかッ?!」 「                 ッ」 流れた、まだ人の形すらしていなかった、初めての子 大事なものを守れなかった二人が、泣き暮らした日々 その想いが走馬灯のように駆け巡る 「また、失くしたいのですか・・・?」 なつはボロボロと泣きながら言った 「なつ・・・・・・・・・・」 「今はご辛抱なさってください。必ず、末森か、守山、那古野が助けに動いてくださいます。それを信じて待ちましょうッ?」 「                 」 兼定を掴んだ手の力が抜ける かしゃん、と、派手な音を立てて地に落ちた 「私は、何もできないの・・・?また、吉法師様の助けにはなれないの・・・?」 「そんなことはありません、奥方様。ご自分を卑下するのは、お止めになってください。あなたほど、若の助けになっておられるお方はいらっしゃいません。どうか、若の帰りを、今はただ信じてお待ちください。お願いします」 「                 」 帰蝶は飛び出した中庭から、外を見上げた 遠い空に黒い煙が上がっている その煙は、同じく黒い雲に吸い込まれるかのように、空の狭間で繋がっていた 何もできない自分の不甲斐なさに、帰蝶はただ己を罵った           無力は罪だ、と 組み掛けていた本陣を破棄し、信長は稲葉山を目指した この辺りは地元である可成が先導を担う 道三を守れなかったのなら、せめてその仇討ちぐらいは、と、考えていた その想いは信長も可成も同じだった 帰蝶を悲しませたまま帰還するのは、不本意だと 義龍に辿り着けなくとも、せめてその真似事ぐらいはして帰らなければ、帰蝶に合わせる顔がない、と ところが、羽島を抜けて加納付近にまで辿り着いた頃、後方から利家が血相を変えて信長に追い着いた 「殿ッ!」 「どうした」 その表情に、信長は想わず馬を止める 隊列が乱れながら、周りの馬も止まった 「きっ、清洲が・・・ッ!」 「清洲がどうしたッ?!」 「岩倉織田の襲撃を受けてますッ!」 「何ッ?!」 「                 ッ」 信長は、言葉を失った 義龍と岩倉が手を組んだことは目に見えて明らかである それをどうのと責めたところで、状況が変わるわけでもない 信長が言葉を失ったのは、その先の未来だった 岩倉織田に清洲を落とされれば、当然、城主妻である帰蝶は『戦利品』として、岩倉の手に落ちる 岩倉の手に落ちれば、内応している義龍の手に戻される それくらいの取引はしているだろう 今まで目立った功績のない義龍がいとも簡単に父を追い遣ったのだから、根回しを怠るとは想えない 斎藤に連れ戻されたら、もう二度と                  逢えない 追い討ちを掛けるかのように、正面から義龍の軍勢が迫る 「斎藤軍、襲来ッ!」 「                 ッ」 挟撃された これも、帰蝶の言ったとおりだった 誰もがそう想っただろう 「奥方様の言葉を忠実に守り、傍観を決め込んでおけば良かった」、と だが、今更後悔したところで、後の祭りだ 信長が一番、それを痛感している 「          清洲に戻るぞ・・・・・・」 信長らしくない、言葉が震えていた 「撤退するッ!全軍、清洲を目指せッ!」 信長の命令に、異を唱える者は居なかった 出陣前の、表座敷で放った帰蝶の予言 日頃からそう言っていたかのような、道三の敗北 全て、帰蝶の見立てたとおりだった 「清洲を落とされれば、帰蝶を奪われる。それだけは、絶対に阻止しなくてはならんッ!」 信長のこの言葉に、誰もが心の中で賛同を示した そうだろう 出る前の、信長と帰蝶の遣り取りを目にした者なら、もう既に嫌と言うほど想い知らされている 帰蝶がどれだけ、織田に必要な人物かを 彼女を失っては、織田の栄華はあり得ない 「ここまで来たんじゃないですかッ!」 そう言って、父を捨て、夫を取った帰蝶の想いを 帰蝶自身を、誰もが守りたいと願った ただ一人を除いて 「殿ッ!」 信長の隣に馬を付け、可成が叫んだ 「奥方様なら、既に何かの工作は仕掛けていると想われます!清洲は大丈夫です!このまま、稲葉山城を狙いましょう!」 「黙れ、三左!帰蝶は、俺の女房だ!」 「わかってます!奥方様の身を案じられるのは、わかってます!ですが!」 「帰蝶は、女なんだよ!守ってやんなきゃならねー、ただの女なんだよッ!俺達みたいなことまで、させられるかよッ!」 「殿・・・・・・・・・・・・」 謀略に長け、それなりに武器も使いこなせる 馬も、今では信長に次ぐ腕前だとしても、それでも、帰蝶は女だった 非力な、ただの女だった 可成は単純なそのことを、忘れていた 武人の真似事はできても、武人そのものではないのだと言う事を         「見事に取り囲まれてますね」 天主から城下を見下ろす光秀は、呟くように言った 妻・しきを始め、多くの女達は既に逃がしてある 光秀も熙子を実家の妻木に避難させた 城に残ったのは、信頼の置ける者ばかりだ 寧ろ戦いやすい状況であるにも関わらず、叔父・光安は動かなかった いや 動けなかったのだ 四方八方を長井軍に取り囲まれ、絶えず攻撃の音が止まない だが、城そのものにはなんの被害も出ていない 出ているのは、恐怖に怯えた家臣らの姿だけだった 精神的にじわりじわりと追い詰め、戦意を喪失させている これは、嘗て清洲城城主だった織田大和守信友が、主家・斯波義統にした戦略と同じだった 幸いなのは、城の中に敵に寝返った者が居ないと言うことである それでも、それがなんの慰めにもならないことぐらい、光安にはわかっていた だから、動けなかった 一人でも多くの家臣を救いたい 今頭にあるのは、それだけだった ふと浮かぶ、愛らしい姪の姿 いや・・・・・・・・・・・           帰蝶・・・・・・・・・・・・ この手に抱けなかった、大切な者の顔を想い浮かべる 「十兵衛・・・・・・」 「はい、叔父上」 「逃げろ」 「          え?」 戦うのかとばかり想っていた叔父の、意外な言葉に光秀は自分の耳を疑った 「何を仰って・・・・・・・。叔父上ッ!」 「弥平次」 光安は、光秀の側に居る秀満に声を掛けた 「はい、殿」 「十兵衛を守れ」 光安の決意を、弥平次は重く受け取った 「          はい」 「叔父上ッ!」 「十兵衛、お前は明智宗家の後取りだ。本来なら、お前が明智を継ぐべき立場だった。お前が無事なら、明智はいくらでも再生する」 「ですが、叔父上は!」 「私は、ここに残り、長井を足止めさせる」 「いけません!叔父上!明智は叔父上が守って来られたのです!私には無理ですッ!」 「決め付けるなッ!十兵衛ッ!」 「                 ッ」 叔父の怒鳴り声に、光秀は年甲斐もなくブルッと震えた 「我ら明智の未来は、お前の双肩に掛かっていることを、忘れるな」 「ならば、尾張に入り、織田上総介様の援軍を          」 「駄目だッ!」 「叔父上・・・・・・・・・?しかし          」 「帰蝶に、甘えるな。業を背負った帰蝶には、お前は重荷にしかならない」 「          え・・・?」 光安の言葉は、光秀には到底理解できないものだった 「叔父上・・・?何を仰って・・・・・・・・。だって、帰蝶姫は私の従兄妹ですよ?帰蝶姫は、従兄妹を見捨てるようなお方ではございませんッ・・・!」 「帰蝶は、お前の従兄妹ではない」 「                 」 叔父の言葉は、益々理解できない 従兄妹ではないのなら、何だと言うのだ そんな言葉すら出て来ないほど、それは光秀に衝撃を与えた 「行け、十兵衛、弥平次。無事、城を出よ」 「叔父上・・・・・・・・・・」 「参りましょう、若」 秀満に手首を掴まれ、光秀は無理矢理立たされた 「叔父上・・・・・・、叔父上ッ!」 光安に縋り付こうとする光秀を、秀満だけではなく他の者も取り押え、引き離した 「離せ、お前達!叔父上一人に押し付ける気かッ?!離せッ!離せッ!離せッ!」 いかに光秀が三十近い年齢の大の男でも、十数人に取り囲まれては手も足も出ない 「叔父上!お考え直しくださいませ!私も共に戦います!共に城に残ります!お願いします!叔父上!」 光秀の声が、徐々に遠ざかる その声を、光安は薄笑いを浮かべながら聞いていた 「さすが、明智の男。さすが、英雄の血を引くだけのことはある」 「殿」 共に残った、残りの家臣らが、光安の許に集まった 「長井に仕掛ける。だが、いざとなれば城を捨て、逃げよ」 「                 」 手元に残った数人の家臣らは、『否』とも、『応』とも応えなかった ただ黙って、光安の采配を待つ 「火矢を放て!燃え滾る薪を投げ付けろ!明智は何者にも屈しないことを、斎藤に見せ付けよッ!」 土煙を上げて、義龍の軍勢が迫る 「三左、弥三郎」 「はっ」 「先に帰り、清洲の無事を確かめろ」 「はっ!」 信長は二人の馬蹄の音が遠ざかるのを耳で聞きながら、鞍に引っ掛けていた父の形見、種子島式鉄砲を掴んだ 「殿(しんがり)は俺が指揮する!鉄砲隊、共に参れッ!」 「はッ!」 秀隆率いる黒母衣衆は信長の周囲を守り、利家ら赤母衣衆は可成、弥三郎ら先鋒隊を守りながら共に清洲を目指した その信長に、利三の率いる鉄砲隊が迫った 見える 真新しい黒茶の鎧に身を包む、信長の姿が あれが、愛しい人を奪った、憎い男 兜を被っていても、利三には信長の姿がはっきりと確認できる 数年前、尾張・小牧で見掛けた、殆どあの時と変わらぬ顔付き 利三の手に握られた、最新型の国友鉄砲の先端が、信長を狙った 「撃てッ!」 信長の声が、まるで耳元で聞こえるような、そんな錯覚がする 実際、距離は相当離れている 利三の神経が、そこまで研ぎ澄まされている証拠だった 信長率いる織田鉄砲隊の放つ玉が、幾人もの味方を射抜き、撃ち落とす それでも利三は怯まず、鉄砲の照準を信長に当て続けた 好機は必ずやって来る それをただひたすら待ち続けながら、利三は逃げ行く信長の背中を追った 背後から飛んで来る鉄砲の玉に、信長も怯まず威嚇しながら撤退する 時々、肩の辺りで嫌な軋みを感じた これも、帰蝶の言ったとおり、なのだろうか 初めて腕を通した鎧は、信長の動きを制限させる 微妙なほどの細やかな動きが取りにくい 鉄砲を片手に、もう片方で手綱を操る、いつもの感覚になれなかった 左耳の直ぐ側を、鉄砲の玉が掠め飛ぶ 一瞬、『キーン』と耳鳴りがして、その後を耐え切れない痛みが鼓膜に走った その耳を押えようと手綱を持った左手を上げた瞬間、鎧の肩が軋み、手から手綱が零れ落ちた 「あ          」 咄嗟にそれを受け取ろうとした、その刹那 一発の銃声 腰に走る、燃えるような激痛 無意識に叫び上げた声 それを掻き消すかのように、続け様に何発もの鉄砲の音が響き渡り、やがて           信長の体が、馬から落ちた
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『戦国無双3』が絶望的存在であるため、更新予定はありません

◇◇11/19 Nintendo DSソフト◇◇
『トモダチコレクション』

おのうさま(帰蝶)とノブ(信長)が 結婚しました(笑

祝:お濃さま出演 But模擬専…     (戦国無双3)


おのれコーエーめ
よくもお濃様を邪険にしおってからに・・・(涙

(画像元:コーエー公式サイト)
オンラインゲームにてお濃様発見


転生絵巻伝 三国ヒーローズ公式サイト:GAMESPACE24
『武将紹介』→『ゲーム紹介』→『Exキャラクター紹介』→『赤壁VS桶狭間』にてお濃様閲覧可
キャラクター紹介文
絶世の美貌を持つ信長の妻。頭が良く機転が利き、信長の覇業を深く支えた。
また、信長を愛し通した一途な妻でもあった。

(画像元:GAMESPACE24公式サイト)
勝手にPR
濃姫好きとしては、飲めなくても見逃せない

岐阜の地酒 日本泉公式サイト

(二本セットの画像)
夫婦セット 吟醸ブレンド(信長・濃姫)
本醸造 濃姫
カップ酒 濃姫®=爽やかな麹の薫り高い、カップとは想えない出来上がりのお酒です
吟醸ブレンド 濃姫® ブルーボトル=自然の香りのお酒です。ほんの少し喉を潤す程度でも香りが深く体を突き抜けます
本醸造 濃姫®=容量的に大雑把な感じに想えて、麹の独特の香りを抑えたあっさりとした風味です

今現在、この3種類を試しておりますが、どれも麹臭い雰囲気が全くしません
飲料するもよし、お料理に使うもよし
お料理に使用しても麹の嫌な独特感は全く残りません
奇跡のお酒です
何よりボトルがどれも美しい

清洲桜醸造株式会社公式サイト

濃姫の里 隠し吟醸
フルーティで口当たりが良いです
一応は『辛口』になってますが、ほんのり甘さも残ってます
わたしは料理に使ってます

清洲城信長 鬼ころし
量的に肉や魚の血落としや、料理用として使っています
麹の香りが良いのが特徴ですが、お酒に弱い人は「うっ」と来るかも知れません
どちらも一般スーパーに置いている場合があります
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