仲裁 ～信長篇～ 是非もなし

ねね「お屋形さまぁー、お方さまぁー！」
信長「どうした、ねね」
濃姫「何を取り乱しているの？」
ねね「うちの人が、うちの人がまた浮気をぉぉぉー！＞＜」
信長「で、あるか」
濃姫「懲りない男ね、藤吉郎も」
ねね「なんとかしてギャフンと言わせてやりたいんですが、どうすれば良いですか？」
濃姫「先ずは裸にひん剥いて、波板に座らせ石を抱かせます」
ねね「ふむふむ」
信長「これこれ、お濃」
濃姫「その後三角木馬に跨がせたり、鉄の処女に閉じ込めたり、火で炙ったり水を掛けたり、蛇の入った樽に閉じ込めたり」
ねね「お屋形様は、ご経験ありですか？」
信長「お陰で本能寺に火が付いても、しばらくは平気だった」
ねね「意外と打たれ強いんですね」
濃姫「だけど肝心なのは、浮気を許す女房の懐の広さが全ての問題を解決するのですよ」
ねね「お方様は拷問の後で許して解決するタイプですよね」
濃姫「まぁ、ねねったら口が上手ね」
ねね「誉めてねーし」
信長「おねね。お前は美しい」
濃姫「なんですか、あなた、いきなり。相変わらず人妻好きですね」
信長「昔から美しかったが、今は更に美しい。そして、賢い。ハゲネズミ（秀吉）にはもったいないくらいである。小さなことをくよくよ思うよりも、今よりもっと美しくなるよう、自分を磨け」
ねね「お屋形様・・・（じーん）」
信長「例えばその、贅沢太りした酒樽のような腹だとか、赤ん坊のようにぶくぶくした指だとか、はちきれんばかりの最早脂肪の塊でしかない豊満な胸だとか、寸胴な腰周りだとか色々あるが、それでもお前は充分美しい」
ねね「お方様。こいつ（信長）ぶっ放して良いですか」
濃姫「種子島式がいいかしら、国友式がいいかしら。私は個人的に雑賀式が好きだわ（鉄砲）」
ねね「できればアメリカ式でお願いします」
濃姫「バルカン砲でいいのね」
信長「あるのね」
濃姫「地対空ミサイルもありますが、味わってみますか？」
信長「是非もなし」